鈍感

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この学校で、孤立している俺にとっては唯一と呼べる友人の博樹がいる。(幼馴染というやつだ) 東 博樹 身長は170cmと男性にしては小柄で、丸々とした体型だ。本人は気にしていない。そして、彼はアニメ関連全てのオタクだ。一人称が我、語尾がござる。少し変わった友人だ。 今日は、花金と呼ばれる花の金曜日だ。明日から休みだと少しワクワクしていた。隣で、歩いている博樹も何やらソワソワしてるようだ。 「なぁ、博樹。明日なんか予定あんの?そんなにソワソワして。」 「明日は、地方で声優のイベントがあるでござる。我はそれに行かなかければならぬ。」 博樹はこういう事なら行動力がある。今回は、地方と言っても近場である。一度だけ冬休みに1人で北海道の冬祭りイベントに行った事がある。お土産にツインテールの女の子の絵が描いてあるラベルが着いた飲料を貰って何コレ?!ってなったから間違いないと思う。 たとえ近場でも、博樹が帰ってくるのは日曜の夜。会う事は無いだろう。 俺は、その博樹にすら話していない秘密がある。土日に、博樹がいないのなら絶好のチャンス到来だ。 俺は、こんな顔して メイドカフェが好きだ。
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