第1章

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「何で…教会の庭園に…」 僕は十字架を見つめながら暫く考え 「……とりあえず…帰ろう…」 小さく頷くと、十字架に背を向けて歩き始めた。 それから数分、僕は行き当たりばったりに進んでみた。 「でっかい庭だなー…。どこなんだ出口は…」 僕は全く出口に辿り着けず 再び最初の場所に戻ってきてしまった。 「何だよここ…迷路かよ。」 頭をクシャクシャとかきながら、改めて全体を見回すと 黒猫にリードを付けて、散歩をしている女の人の姿を見つけた。 猫に…リード…? 僕は少しだけ躊躇ったが その人に小走りで駆け寄った。
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