第1章

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 俺は、とあるサラリーマンにして、副業小説家。  ある日、高校の卒業式をテーマに、短編小説を書けと頼まれた。  どうしても話が思いつかない。  とりあえず、妻に昔の制服を着てもらう事にした。  ……いきなり泣きだしたぞ!? 「なんだか、うれしくなっちゃった。あなたがプロポーズしてくれた時の事、思いだしたの」  あの時の気持ちを、忘れない。か。  いつみても美しいな、うちの学級委員長は。  翻って、視界の端で、自分の腹を見てみた。  すっかり太っちまったな……。
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