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するとケビンが、何時まで此処に居るんですか？と尋ねてきた。
え、感動の父娘の抱擁の場面なのに、今、それを聞いちゃうのか？
ドライな子だな、と戸惑う俺の横でアルダーさんは、そうだね、と考える素振りをすると。
「そろそろ場所を移動しようかね、ギルドで良いかな？」
と、父さんに尋ねて、父さんは頷いた。
「だが、ケビンが養子になる事を王に報告してこないといけないからな。俺はケビンとフウハを連れて一度城に行く。先に戻っててくれ」
その言葉に反応したフウハは、クライスさんから離れると、ケビンの横に移動した。
泣いていたのかと思ったけど、そんな影もなく、ケロッとしている。
えっ？随分とあっさりしてるんだな？
クライスさんは淋しそうにフウハを目で追うのに、フウハはそれをスルーして、ケビンの頭を撫でる。
「此処の王様も良い人だから、心配しなくて大丈夫だ」
「ん。でなければ姉さんが戻ろうとする筈無いしね。それ以前に潰してるよね？魔王様も友好を結ぼうとか思わないだろうし」
ケビンはフウハの言葉にそう返して、でも少し緊張した面持ちになった。
それを見たフウハは。
「向こうでもう少しリオウに慣れておけば良かったかなぁ」
なんて呟いて、ケビンがブンブンと首を横に振っていた。
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