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そして待ちに待った放課後。
ガウスが教室を去らずに残り、皆に指示を出して、机を動かし集めていく。
そして分担して飾り付けをしたり集めた机にテーブルクロスを掛けたりしていると、料理が運ばれて来た。
食堂からの差し入れだと言って、皿を並べていく食堂の人。
「え、パーティって此処でこれからやるの?」
コソッとカケルに聞いたフウハに、うん、と答えるカケル。
「寮だと料理を運ぶのが大変だし、ガウスやソウタが参加するのには教室が都合が良いんだよ。学園長も顔を出すかもって言ってたし、後は飛び入りで誰か参加してくるかもな」
なんてカケルの言葉を聞いて、遠い目をするフウハだった。
そして始まったパーティ。
司会のシャルナスがフウハに一言を求める。
フウハは苦笑いで前に立った。
「今日は僕の為にパーティを開いてくれて、どうも有り難う。皆に心配を掛けてしまったけど、元気になって戻ってきました。ただいま!」
ちょっと緊張気味に言葉を紡ぐフウハだったが、最後に笑顔でただいまと言ったから、皆で声を揃えて言う。
「おかえり!」
と。
そしてそれからは、食べて飲んで歌って踊ってと大騒ぎとなる。
普段なら怒られそうだけど、学園長が居る事で誰も文句を言えない状態に。
クライスさんやソウタも加わり、クリスがケビンとオルスを連れてきて、他の先生方も顔を出したりと、かなり賑やかなパーティになった。
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