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「え、なら魔国にフウハが居るって不味いんじゃないか?」
そう言うカダンに、その筈なんだけど、と返すと、シュンが口を挟む。
「それは大丈夫らしい。フウハは幼い頃から遊びに行っていて、身体が直ぐに馴染めるって。ずっと居れば濃い魔素のお陰で魔力回復が少し早いんだって」
「それは凄いな」
「幼い頃は苦しんでちゃんと動ける様になるまで時間が掛かってたらしいけど、それも修行だって。容赦無いよな」
「ん?誰が?って言うか良く知ってるな?」
カダンとシュンのやり取りでカダンが持った疑問に、今度は俺が口を挟む。
「シュンの父親がシュンとフウハの両方と使い魔契約してるから。容赦無いのはその彼を含めたフウハの使い魔達だ。その中に魔人が居るから、魔国で保護されている」
するとモナは、召喚した使い魔だけじゃなかったのね、と言い、3体も居るのね、と感心していた。
「いや、6体だな」
リオウ、ルシファー、イレーヌ、レイ、シロガネ、アスタ、と顔を思い浮かべながら指折り数えると、そこまではわかってなかったのか、クラスメイト全員がポカーンとする。
「「そんなに居て大丈夫なの?」」
他の皆が呆れる中、心配するのはモナとアリシャ。
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