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「フウハ自体も魔力量は多いし、使い魔が自身の魔力で出てこられるから、負担は少ないらしいけど」
そう返すと、自身の魔力を使って出てくる使い魔とかどれだけ優秀なのよ、とモナも呆れてしまった。
「そんな使い魔も居るのね」
アリシャは、流石、と納得している様だけど。
それにしても、と思う。
フウハの性格と言うか人となりを知っているからか、誰も騙されたとは言わない。
レスティーナを始め大貴族の面々はアデリアと面識があってそれなりに仲良くしていたのに。
まだ戸惑ってるだけなんだろうか?
俺はクルリとクラスを見回す。
レスティーナや大貴族の女の子達は、良く見れば目が赤く腫れぼったくなっていて、泣いた事がわかる顔をしていた。
が、既にスッキリした感じで、フウハが帰って来たら私達だけでパーティーをしましょうね、なんて言っていて。
普通に受け入れるのが当たり前みたいだった。
その事にポカンとする。
と、ライアスが何故この状態になっているかを説明してくれる。
「ホクトが教えてくれたんだ。ホクトが実は勇者で、本来は元の世界に戻される筈の所を、どうしたいかと神に聞かれたんだと、それでホクトは残る選択をしたんだそうだ」
……それがどうしたんだ?フウハの事じゃ無いのか?
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