魔国との会談

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数日後。 帝としての仕事が入った。 魔国の西の魔王が倒れた事で戦争は終わり、他の3国により西の国の復興が行われた。 そして新たな西の魔王が誕生した。 新しい魔王は北の魔王の側近だったとかで、北の魔王が付き添いで国王に挨拶に来る事になり。 その立会人として大貴族当主が呼ばれた。 なので帝は、国王と大貴族当主達の護衛が任務なのだ。 光帝は大貴族当主側での出席で、氷帝は妊婦、地帝は学園から離れられないと言う事で欠席だが。 北の国にはフウハがお世話になっているので、上手くすれば様子を聞けるかもしれない。 そう思うとソワソワしてしまう。 北の魔王の側近とかって、もしかしてリオウ?なんて思ったりもして、落ち着かない。 それは俺だけじゃない様で、父さんもクライスさんも同じ事を言っていて。 王城の謁見の間に待機する頃には、西の新魔王がリオウだと確信している俺達だった。 そして大貴族当主達が玉座の両脇に揃い、国王が玉座に着き、その前に北と西の魔王の為の椅子が2つ用意されて。 2人の魔王を迎える準備が出来た。 後は彼等が到着するのを待つだけだ。 彼等は国境の門を通って来るらしく、魔王達を案内するのはホシトさんとエイトの2人に任された。 エイトは過去の罪滅ぼしのつもりらしく、ホシトさんはやっぱりフウハがお世話になっているからと、魔王達の護衛も兼ねてその役目を引き受けたのだ。
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