二十歳のある夜

6/26
315人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
身体が痛むのは恐らく、何回もしたからだろうと…… それなのに、ごっそりと記憶が抜け落ちているのが怖くて もう嫌だと思った。 「乾杯」 届いたグラスをカチンと音を立てて重ねて、アキちゃんは片方の口角を釣り上げた。 そして、美味しそうに喉を鳴らしてビールを飲み干していく。 「真菜は飲まないのか?」
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!