二十歳のある夜

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頭をワシワシと撫でる大きな手に、    私は彼を見上げて笑った。 「ここ…どこ……?」 見渡した私の目に映るソファーもベッドも見慣れないものだった。 「ん?ホテル。真菜はタクシーの中で爆睡」 ククッと喉を鳴らしてアキちゃんは可笑しそうに笑う。 そう…なんだ…… グラスに口を付けたところまでは覚えているんだけど、 その後からぷっつりと記憶が途切れている。
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