二十歳のある夜
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グラスを置いたアキちゃんが私をじっと見つめる。 「怖いもん」 「何が?」 「記憶が無くなるのが……」 「あぁ…そういう事……」 フッとアキちゃんは笑った。 「別にこの前もいつも通りにシタだけで、可笑しな事は何もしてない。 それに、ほろ酔いの真菜はいいとオレは思うよ」 目を細めて笑みを浮かべるから、胸がトクンと音を立てた。
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