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「まったく、鼻血なんかだしやがって。きったねえ。
地面を汚すんじゃねえよ。死ね!!」
死ね?
私の頭の中でその言葉がやけに鳴り響いた。
本来、とても嫌な言葉のはずなのに、何故かその言葉が協会の鐘のように澄み渡るようなイメージで私の脳内に飛び込んできた。
死んでしまえば救われる。
この絶望的な状況からも・・・
凜ちゃんも私が死んだら、きっと喜んでくれる・・・
こんな事を考えたら、死ぬ事の恐怖なんて吹き飛んでしまって。
私はかばんの中からカッターを取り出し、当たり前のように自分の首にカッターをつきたてた・・・
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