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あいたんにとっては、どこまで行っても曰く付き、岩くっつきの人生になりそうだが、それでもいいかなと思う。
小さな岩に座り空を見上げる彼女を見つけてから始まった恋は、二人で腰かけても有り余る大きな一枚岩となった。
ワタシと彼女の絆は岩並みに硬いのだ。
決して崩れはしないエアーズロックのように。
その夜、式場のホテルのスイートルームで一泊した。
式の疲れも見せず、彼女は広いベッドに横たわっていた。
初めて身体を重ねた時の恥じらいはどこへいったのか、エロビーナスと化した彼女は、張り切って布団をまくり誘ってくる。
「し・ゆ・た・ん♪(はぁと)」
写真で見た、あられもない格好をしたカンガルーが脳裏をよぎる。
ワタシはかつてあの写真に怒濤の勢いでツッコミまくったが。
フフフ。
今夜は君にツッコミまくっちゃうぞ♪
岩並みのハッスルスティックで♪
……こうしてワタシとあいたんの熱く長い、めくるめく官能的初夜は更けていった。
ピーーンヒョロロローーーっ!!!!
岩並みなのネ 完
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