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健太は教室のドアの隙間から、じっと高校生のバケモノを見つめ、小さな声で美智子に言った。
「この教室はダメだ。
バケモノがいやがる」
「健太くん、早くこの場所を離れましょう。
あのバケモノに見つかったら、また襲われて危険な目にあってしまうから……」
「そうだな。
オレたちの目的は、章と久美子を探すことだ。
バケモノたちに関わるのはやめよう」
健太はそう言って、そっと教室のドアを閉めた。
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