悪夢からの脱出

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健太は一年一組の教室の前に立ち、ゆっくりとドアを開けた。 そして廊下から物音を立てないようにして、教室内をのぞき込み、中の様子をうかがった。 誰もいない教室。 整然と並べられた机と椅子。 何も書かれていない黒板。 掲示板に貼られた掲示物。 この学園の中で百人以上の高校生が死んだとは思えないくらい整っている教室に違和感を感じながら、 健太は章たちを探していた。
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