悪夢からの脱出

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美智子と健太は、次々と教室を調べていき、一年生の最後の教室のドアの前に立った。 健太は、その教室のドアを音を立てないように、そっと開き、 教室の中をのぞき込んだ。 そして健太は、教室の中で動く何かを見つけると、 ドキリとして息をのんだ。 〈 この教室に何かがいる……。 章か久美子か? でも、動き方がおかしい。 あいつは高校生のバケモノだ。 やっぱり本校舎にもヤツらはいるんだ。 チクショー、どうなってるんだよ、この学園は……。 この学園に安全な場所はないのかよ! 〉
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