【呪われた学園】第23話

加藤久美子の過ち（２）

学校の休み時間、私は時間がもったいなくて、じっと教科書を読み続けていると、
その日も加代子たちは、私の前にやってきた。

そして加代子は、私の手に握られている教科書を私から奪い取り、その教科書を床に投げつけた。

私は加代子のその行為に腹が立って、キッと加代子をにらみつけた。

｢働きながら、勉強を続ける久美子さん。

あなたはとっても真面目なのね。

今日も少しの時間も惜しんで、勉強をしているなんて……。

とっても偉いわねぇ｣

加代子がそう言うと、加代子の取り巻きが、加代子の後に続いた。