敗北の夜 (小嶋美智子)

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「アンタらは、本当は知ってたんだろ? こんな場所で、御守りを探すことなんてできないって……。 アンタらは、オレたちがこの学園の呪いを解くなんて、少しも思っちゃいないんだ。 オレたちは、最初から、この学園で死ぬための生け贄。 そうなんだろ?」 「そんなことはないですよ。 僕たちは、あなたたちがこの学園の呪いを解いてくれることを期待している。 この学園の呪いさえ解ければ、もう生け贄だっていらなくなるんだ」 「テメェ……」 章がそう言って、警察官の胸ぐらをつかんだ。 「人の命を何だと思っていやがる!」
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