敗北の夜 (小嶋美智子)

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私は、怒り狂う仲間たちを後ろの方から見つめながら、 今にも泣き出しそうなのをじっとこらえていた。 〈 この警察官は、何を言ってるの? ほんの少し前に、久美子さんが死んだのよ! 私たちの目の前で、呆気なく……。 私たちがもう一度、この呪われた学園に入ったところで、 私たちの危機的状況は少しも変わらないわ。 この学園に足を踏み入れた人は死ぬのよ。 絶対に…… 〉
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