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「私たちを一度、帰らせて下さい」
私はみんなの後ろから、警察官に言った。
「今日はもう、御守りを探す気持ちにはなれないわ。
私たちの大切な仲間が死んだから……。
私たちも、何度も殺されそうになったから……」
私はそう言うと、こらえていた涙が溢れ出してきて、止まらなかった。
もしも時間を巻き戻せるなら、私たちは呪われた学園に来ること以外の選択肢を選んで、
死の危険に怯えずにいただろうか?
どこで私たちの人生の歯車は、狂い出してしまったのだろう?
私たちはもう、引き返すことはできないのだろうか?
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