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章の拳がリーダー格の男の顔面に迫り、リーダー格の男が身を固くして、目を閉じた。
そして、勝負を決めるはずの最後のパンチがリーダー格の男の顔面にめり込みそうな瞬間、章はそこで拳を止めた。
「勝負は終わりだ。
お前を殴って気絶させるのが、オレの目的じゃないんだ。
ケンカが終われば、オレたちは仲間だよ。
どんな言葉よりも、全力で殴りあった方がお互いを知れるだろ。
お前も不良なら、オレも不良だ。
頼むよ。
何でもいいから、オレに教えてくれ。
あの呪われた学園の秘密を……」
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