ハムレット

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2c750c0b-b5a7-4bd5-a449-a6c0db3a975c 『WジュリエットⅡ』14巻。いよいよ始まる舞台・ハムレットの公演。オフィーリアの代役を演ることになった糸は、プロになって初めて舞台で真琴と共演する。 舞台が終わった後、休む間もなく本来の自分の舞台にも出なくてはいけない糸は、無事に代役を終え、公演場所へ行くことが出来るのか…? 最初から最後まで、ハムレットのお話でした。 作者のシェイクスピアの名前を知っていても、彼の書いた小説を自らちゃんと読んだという人は少ないのでは。私もその内のひとりですが…。なんか敷居が高いですよね、シェークスピアって。 そんなシェークスピアのハムレット。この巻を読めばスラスラと中身を理解できますよ。 今まで読んだ演劇絡みの作品は、大抵、舞台俳優さんの目線で描かれていて、舞台の最初と最後、舞台上のいくつかのポイントでのその人の心の動きとかを描いていて、お客さん側の目線で描かれること少ないんですよ。でも、今回は、糸のお兄さんが彼女と見に来ているので、舞台上の糸視点のお話とは違う、観客目線のお話も味わえます。シェークスピア初心者の目線で作品のことを話しているので、嫌味がない。お陰様で、ハムレットを1冊まるまる読んだ気になった(笑) 普段、演技する時に本気を簡単に見せない西野が、糸相手だと本気を見せるんですよね。まあ、秘密を共有している仲間だし、糸と真琴夫婦を別れさせるようなことはしないけど、舞台の上では、2人に対して容赦ないですよね。2人への役者としての愛ですかねぇ。…本気出してもらえない本役の女優さん、不憫だなぁ。 次巻は、オフィーリアとは打って変わって、フランス革命の英雄ジャンヌ・ダルク。どんな糸を見せてくれるのか楽しみです。
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