Trust~ツバサとセイヤ~

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私が振り向くと、見知らぬ男性が、私の右腕を掴んでいる。 「は、離してください!だっ、誰?!」 「俺だよ、俺!俺!」 「え?」 振り込め詐欺ですか? (結婚してからの私は、テレビニュースも見るようになり、そんな言葉も覚えた。) 「マジで俺の事も忘れてんのかよ…」 と男性は残念そうに言いながら、私の右腕を離した。 「あ、あなたは――」 「俺の名は、セイヤだ」 「……え?!」 「探偵を使っておまえの居場所を探したよ。ここら辺りをうろついてたら、いつか会えると思って。一ヶ月かかった。おまえの家に行くことは、接近禁止令で許されてないからさ」
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