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つまり、簡単に言う事は誰にでもできると思っている。
それも、平凡な少年ができると思っている。
それはどういう事か。
「チートな力をください」
「駄目に決まってるだろ。そんな事をしたらバランスが崩れるどころの話じゃなくなる。お前には何の力は与えられない」
「ですよねー」
チートは漫画やアニメだけの話ですよね。
「そういえば、俺が最後って言ってましたけど。俺以外で向こうに送り込まれた人は何人いるんですか?」
「お前を入れないなら10人だ」
俺を入れて11人なるのか、なんできりの良い10人にしなかったのだろう。
まあ、どうでもいいか。
「じゃあ、そろそろお前も行くか」
「マジで何もなし?せめて食費と向こうの言語の辞書か何かください!」
「言語?ああ、お前はまだ寝てて聞いてなかったな。誰がしゃべっても日本語に聞こえるようにしてあるから大丈夫だ。同様、読み書きも大丈夫だ」
「マネー!マネーは?」
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