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???「美空お嬢様~!!」
美空「あれ、如月さんです?」
如月「こ、こちらにいらしたんですね」
掃除道具を片付けてしばらく談笑していると、美空の家のメイドである如月さん慌てた顔でやってきた。
彼女に関しては僕や愛璃は色々と思うところがあるのだが・・・まぁ、今はいいだろう。
如月「み、美空お嬢様、か、勝手にお屋敷からいなくなられては、こ、困ります・・・」
雅「勝手に?・・・美空、お前まさか・・・」
僕の視線に美空が目を逸らす。
こいつ、さては家から脱走してきたな?
如月「急にお屋敷からいなくなられては、片桐さんもご心配になられますよ?最近は片桐さんもお忙しいので美空お嬢様とあまりお会い出来ていませんし・・・例の件もありますから・・・」
美空「うっ・・・そ、そうですね」
雅「例の件?才兎さん、今そんなに忙しいのか?」
確かに時期的には少し忙しくなってくる時期だし、なにか重要な仕事が入ってるならわからなくもないのだが、才兎さんの仕事は美空の家の家業の手伝いもありはするが基本的には美空の執事だ。
才兎さんが執事としての仕事が出来ないぐらい忙しいとは考えられないんだけど・・・
美空「うーん、そうですね・・・雅先輩達になら話しても大丈夫ですよね?」
如月「恐らくは。雅様や愛璃様にも関係するかも知れませんし・・・」
愛璃「私達にも?」
雅「才兎さんの仕事で僕達に関係すること・・・・・・該当しそうなことが多すぎて絞りにくいな」
美空「あ、あはは・・・」
なんだかんだで僕達が起こしている問題の後始末は才兎さんがしてくれているから、該当しそうな話が多すぎる。
美空「まぁ、今回は雅先輩達がなにかをしたから才兎さんが忙しくなったんじゃなくて、雅先輩達に何ががある可能性があるから、才兎さんも忙しくなったんですよ」
雅「僕達にか?」
美空「はい」
僕達にも関係することか・・・一体どのような話なんだろう?
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