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葛城烈はしがない派遣社員だ。あちこちを転々とされ、イライラな日々を送っていたが、彼の正体は私立探偵だった。
ある日、彼の周囲で様々なミスが起きる。
手紙の遅配、宅配便の誤配、人違い殺人…偶発的なものなのか、それとも計画的な犯行か?
惑う彼のもとに小説家の卵、仲山里香が現れる。 彼女は若いのに原稿用紙で書く、古風な卵だった。
「夏目漱石みたいですね?」
「い、いや、パソコンがぶっ壊れちゃって」
外見はインテリだが、中身はとっぽい彼女に徐々に惹かれる葛城にさらなる試練が待ち受けていた。 突然の契約切れ。
「おまえみたいな屑、とっとと出ていけよ!」
人事部長の裏見に朝、相談室に呼び出され、切り出された。
「ちょっと待ってくださいよ!いきなりヒドイじゃないですか?」
「君を雇ったのはウチのMissだ」
「はぁ!?」
食品会社sixswordを切られた葛城は、怒りに燃える。
ミスミス仕事を失い、履歴書のMissに殺意は急上昇!さらに周囲で殺人未遂が相次ぐ。
路頭に迷う葛城の運命やいかに!?
夜風の冷たい倉庫、霧笛が響く。
トレンチコートを着た男に銃口を向けられる。
「自分のMissは自分で償え」
バンッ!
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