第2話

第1章

１５００付近から落ちて、１４００を切りました。
ここで、
「安くなってる！」
と思った僕は、どんどんナンピンしました。
そして気づけば信用二階建て（買った現物をもとに、さらに信用取引をすること。簡単にいうとめっちゃ大きな額を投資できる。）して、１０００万近く投資していました。
これがまさかこんな結果を生むとは。

その後、中国の経済がうんぬんかんぬんで、日経はすぐさま２万から１６０００ぐらいになりました。
そして僕の持っていたマーベラスは・・・
８００円にまで落ちました。
結局追証（信用取引では、担保になる現物株の価値が減った場合、強制的に反対売買されます。）もあって、総額４００万の損失をだしてしまいました。
さらにさらに、こんなに落ちたんだからもう落ちないだろう！
と思って、借金を２００万してまたマーベラスを買いました。

なんでここまでしたのかというと、マーベラスを応援したくなったからです。
マーベラスのゲームは結構面白いし、ゲーム以外のアニメを好きだったので、
「これも何かの運命！これからずっとマーベラスを取引していこう！」
と思っていたのです。
でも買いだけではこの４００万は取り返せない。
じゃあどうするか。
簡単です。
空売りもすればいいのです。
こうすれば下がったときにも利益を出すことができる。
ということで、マーベラスを空売ったり買ったりしました。

でも悪い流れが止まることはありませんでした。
空売れば上がる、買えば下がる。
そのときは人生がいやになりました
こうしてまた損失は増えて、とうとう損失１００万。
合計５００万の損失を出してしまいました。

これでもうギブアップ。
もう全財産なくなりました。
ただ、そのときびっくりしたのが、僕の気持ちなのです。
なんだかとてつもなくすがすがしかったのです。
多分、含み損の苦しみから脱出できたというのが一番ですが、好きな会社で負けたのだから悔いはない。
という思いが大きかったのだと思います。
ネットで僕と同じような境遇の人を見ると、すっごい後悔してる人がたくさんいますが、僕は全然そんなことはないです。
好きな会社で好きなだけ損した。
全く後悔などしていません。
こう考えると、結構いい投資したなぁ。