王都サルディアと森の同居人

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 入信者とは集会などに頻繁に通い、教会が人物の信仰を承認した者にあたる。つまりは教会の信用を背景にした、社会的地位にもなった。 「代わりに毎日マッサージよろしく、洗濯もついでにねー」 「そんなので良かったらやるよ!」  自分に出来ることならやる。もうその返事以外はないとフラも思っていた。 「メイドを手にいれたわ」 「あ、そう言えば。会場にアンネローゼって怖そうな人いて、執事なんて連れてたわね」  関係無い人も中に入ったりして良い前例として話題にする。 「魔術師自体、血統が要因の一つみたいだから。アンネローゼってのも、きっと素質血統なのよ」  突発的因子、血統的因子、契約因子、環境因子、いくつかあるらしい。意図して望める力は血統と契約、環境は生命の危機に瀕して発揮されたりする、悪要素を指している。 「私は突発的因子ってのかな。両親が解らないから」  契約因子は悪魔との契約で魔力を手にいれる。本来ならば自身の力ではない何かだ。契約魔法は禁忌に指定されていたりする。
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