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「俺たちは優勝するぞ!」
おぉぉぉお!!!!!!
そうして最後は野球部員全員の絶叫で締めくくられ、そこで雨が降り出したため僕たちはすぐに屋根の下に移動し、解散となった。
「お前さ、朝練のこと気付いてたなら言えよ」
「いや、なんだか自分が一番だと思ってたのが恥ずかしくて」
「さっきの叫びも相当恥ずかしかったぞ」
帰り道。松田とイッタの会話を聞きながら僕は笑ってしまう。
僕は横で日記を書いていたがタイトルだけまだ決まっていなかった。
今回はこれかな?
「お、淳。日記書いたのか?」
「うん。今回も良く書けたよ。見る?」
僕は自分のスマートフォンを松田に差し出す。すると松田は顔を真っ赤にし、覗き込んだイッタは腹を抱えて笑った。
「キャプテンの叫び。雨を呼ぶ。なんだこのタイトルは」
「面白いでしょ」
「俺は真剣だったんだぞ!」
そこから家に帰るまで、僕ら三人は追いかける松田と逃げる僕とイッタという形になり、全力で走ることとなった。
試合の後疲れているはずなのにも関わらず、僕たちは飛び跳ね、走り、そして笑う。
飛び散る汗が気持ち良かった。
次の日
早速松田の演説の影響による、野球部員全員が揃った朝練が動き出した。
監督曰く、
こんな部活、今まで見たことない。
と校長先生も大喜びだったらしい。
僕は練習が終わって家に帰り、夜ご飯を食べる前にまたいつもの如く、そのことについての日記を書いた。
そして夜ご飯を食べ終えた頃、スマートフォンの音がコメントが来たことを告げる。
もちろん相手はみのりちゃんであり、僕はすぐにそのコメントを開いた。
[淳君の日記は本当に読みやすくて面白い! 今日も笑かしてくれてありがとね。淳君ミルキーで小説書いてみたら? きっと人気出るよ]
小説かぁ。前にも先輩に言われたことがあるけど、そんなにうまく書ける自信ないんだよなぁ。
[僕に良い小説書けるかなぁ。自信ないよ]
僕がそう打ち込むとすぐにまた返信を知らせる音がなる。
[淳君なら絶対できるよ! 私読んでみたいなぁ]
読んでみたい、か。
僕はなぜか自分の顔が赤くなっていることに気が付いた。
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