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「知らないな。そのミルキーてのはなんなんだ?」
僕がそう聞くとイッタは自らのスマホをこんな感じだよ、と僕に見せてくる。
うーんと、ゲーム?
あまりよく分からない。
「これはゲームだけど、他にもSNSとしての機能があって、日記やつぶやきが書けたり、趣味のサークルに入ったり、小説を書けたり、色々な機能を通じて友達を作ることができるんだ」
いいだろ?
とイッタはまたゲームをやり始めた。
「このゲームもミル友と対戦できるんだよ。お前もやってみるか?」
「いや、僕はいいよ……」
夏休みの宿題と部活で忙しいしな。
そう言うとイッタは俺も同じ状況じゃねぇかと返してきた。
お前は特別だろ。と伝えると、へいへい過大評価ありがとうございます。とイッタはへりくだった風に言う。
その時は僕もあまり興味を持たなかった【ミルキー】。しかしそれがいつか僕の人生を変えるものになることになるとはこの時は思いもよらなかった。
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