第2章 ―春②―

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「ねねね、虹ってさ将来何になるの?」 決まってるはずがなかろう?というか考えてもない。 そう返すわけにもいかないので 「…石宮は?」 聞き返してみた。 「私は…歌手になりたいの。 辛いときでも歌を聞いて心が軽くなるといいな」 そう言った石宮の瞳はまっすぐで少し輝いていた。 「…そうか。いいな、ソレ。 石宮にはぴったりだと思う。 頑張れよ。」 お世辞なんかじゃなくてほんとにそう思ったんだ。 「ありがと…///」 そう言って石宮は顔を紅くした。 「残念ながら俺はまだ決まってないけどな…」 と言うと石宮はパッと顔を輝かせて…
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