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ばれないようにこっそりと教室を抜け出し…
屋上へと向かった。
(…席が端っこだから助かるな…)
そんなことを考えながら階段をのぼって行く。
『ギィ~…』
金属が錆びたような音をたてて屋上のドアを開ける。
ここは俺の特等席。
誰も来ないし、今の時期は日の光がちょうどいい具合に暖かいので気に入ってる。
……つまり、さぼり常習犯ということだ。
ようはばれなければいいのだよ。
だか、今日は先約がいた。
(くそ…
ついてねぇな今日は…)
そう思い、踵を返そうとしたときに微かに歌が聞こえた。
俺は振り返って歌ってるやつの方を見た。
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