第1章 ―春―

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その出会いが俺の運命を変えることになるなんて知らなかった。 最初に目にはいったのは桃色のイヤホンをした女子生徒の後ろ姿だった。 綺麗な栗色の長い髪を風になびかせながら、小さな声ではあったが歌をうたっていた。 その光景が1枚の絵のように美しく俺はその女の子から目が離せなかった… (すごい…きれいな声… 心に届く…) 俺はさぼっているていうことを忘れてじっと彼女の歌に耳を傾けていた。
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