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―――――――…
どのくらいの時間がたったのだろうか。
さっきまで歌っていた女子生徒がこちらを向いた。
あまりに急なことだったので、俺はそのまま立っているしかなかった。
…というよりは驚いてかたまってしまったのだ。
驚いたのは俺だけではなかったらしく、彼女も驚いて目を大きく開いていた。
…なんか口をパクパクさせているな。金魚みたいだ。
その姿に思わず吹き出しそうになったがこらえた。
声をかけようとしたら
「どうしたの?大丈夫!?」
と聞かれた。
え?
何が大丈夫?なのだろう…?
「…?え…?な、何が?」
「え、あの泣いてるから…。
どうしたのかなって思って。」
ゑ?
…………泣いてる?俺が?
びっくりして目元を触ってみた。そしたら濡れている。
「ほんとだ…。気づかなかった。ずっとあんたの歌を聴いてて…
いい歌だなって思ったら泣いたみたいだな…」
俺は目を服の袖でこすった。
彼女はキョトンとしてこちらを見て…
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