第1章 ―春―

7/8

3人が本棚に入れています
本棚に追加
/95ページ
「はー…、おもしろかったWW ごめんねいきなり笑っちゃって。」 「いや、大丈夫だけど…」 彼女の瞳は少しくすんだ黄色だった。その瞳にひきこまれそうになった。 「私のことは石宮ってよんでね!よろしくね、虹!!」 「おお、よろしくな。」 ……………沈黙。 (うわー気まずい…) どうしよう。なんか話したいんだけど…。 くそっ、コミュ障がこんなところで邪魔してくる…! 石宮は鼻歌をうたいながら空を眺めている。 「―――…なぁ、石宮って歌…好きなの?」 「ん?んーまぁね 好きだよ。」 「あのさ、さっきの歌…もっかい聴きたい。」 やばい、恥ずかしい… でも石宮は一瞬驚いた顔をしたけど小さく頷いた。
/95ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加