プロローグ

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 ここは西の森にあるユタカ村。人口は20人くらいと少ない。森が近いため、野菜や植物がたくさん採れる。緑豊かで、とても居心地の良い村だ。いつもは静かなこの村だが、ここ最近は多くの人でにぎわっていた。 「こっち定食4人分!」ガタイの良い男たちが注文をしていた。ここは唯一、村の食堂があるユタカ宿。ここ最近は多くの人が村に来ているため、かなり忙しい。 「すぐにお持ちします!ちょっと待ってて」12歳くらいの黒髪で丸っこい髪形をした少女は元気よく返事をして、すぐにこの村で取れた美味しい野菜を油で揚げたてんぷら定食を男たちに運んだ。 お店はこの宿の亭主のビートと妻のチョウ、そしてこの少女の3人で切り盛りしている。どのお客さんも文句も言わずに待ってくれて、美味しそうにご飯を口にしていた。その様子を見て、少女は忙しくても頑張れた。
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