・彼女と彼の話・

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西暦2499年 12月24日 世間は世紀末で浮き足立ちながらも、いつからか定着したクリスマスイブの夜を楽しんでいた。 寒い夜を楽しむかのよう街には様々な装飾が施されありきたりのクリスマスソングが流れる。 「うー。さむいなぁー」 宮本 聡史は長いコートの首と埋め手をポケットに、突っ込み街をを歩いていた。 なんか面白いネタでもないかなぁー 聡史は新聞社王手の帝国新聞社の記者であり、かつて27歳の駆け出し記者に、して、世間を騒がせた国会議員の大量汚職事件をスクープして一躍有名になり、帝国新聞社にヘッドハンティングされた経歴を持つ。 だけど、それももう7年。その後、それらしいスクープもなく、芸能人を追っかけたり、スポーツ選手をインタビューしたりと細々、辛うじて記者としてその仕事をしていた。
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