イラストの価値と絵師の立場

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 昔私は学生の頃、絵はがきを作って学際の模擬店で売ったことがあります。  単に店先に並べていても全く売れず、仕方なく私は自分で歩いてそこらへんを回って営業しました。  「記念にお一ついかがですか?」  「思い出に一枚どうですか?」  あまりに買ってくれる人がいないので、私は途中から自棄(やけ)になって値下げし始めました。  「ひとつ10円です」  これでも買わない人は買わないんですね。  「出欠大サービスで5円です! 今日は学際最終日、明日はもう売ってないですよ!」  これでも買わない人はいます。  「じゃあ1円」 返事は「結構です」。  1円だと返って売れないんですね。怪しさ満天ですから。  ところが、この結構ですといったお客さんに、ふざけて(←)試しに  「では、差し上げます。実は在庫が余りそうで困ってるんですよね(*・ω・)」 と言ったところ、半数以上の人が受け取ってくれました(分母は20人くらいかな)。  タダだと貰う人が出てくるわけです。image=498704988.jpg
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