イラストの価値と絵師の立場

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 なぜなら、それは売買ではないから、取引ではないから。  本来、人からものを貰ったりあげたりするという行為は、人と人の距離を縮める為に古くから行われてきたコミュニケーションのうちのひとつのやり方なのです。  0円は“気持ち”として伝わる“贈りもの”  1円は“商品”として渡る“売りもの”  こういうことだったのです。  これが1円と0円の大きな違いです。 おわかりいただけたでしょうか?  絵師がタダで描いてくれるということは、“気持ちでプレゼントしてくれている”ということに他ならないのです。 決して“サービスを提供している”という行為ではないのです。 ― ― ― ―  ……え、“気持ち”という言葉が指す意味が何だかわからない、って?  絵師が誰かにイラストをプレゼントするときの気持ちは、 「○○さん(イラストの受け取り手)喜んでくれるかな?」 という淡い期待と、 「これを機に仲良くなれるといいな」 という作家同士の交流に対する淡い期待です。  例えるならバレンタインデーに好きな人にチョコレートを渡す女の子のような気持ちです(絵師が男でもなッ!!←)。  これを踏みにじる人は冷酷非道の悪鬼羅刹としか言いようがないでしょう……。  皆さんは人の気持ちがわかる人間になってくださいね。image=498690207.jpg
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