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美智子は倒れた態勢のまま後ろを振り返った。
美智子のそばには、久美子、章、健太が立っていた。
そして、その自分たちのところへおかっぱ少女が、ものすごい勢いで迫っていた。
〈 ダメだ……。
もう間に合わない……。
今から逃げても、私たちは捕まってしまう……。
私たちは、全員無事で、この場所から逃げるつもりだったのに……。
私のせいで、こんなことに……。
みんなごめんね。
私がみんなの足を引っ張ってしまって…… 〉
美智子は死を覚悟して、おかっぱ少女に目を向けた。
やっぱり自分も、この学園からは逃げられないんだと思いながら……。
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