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「章、お前だけが格好つけるなよ!
オレたちは、仲間だ!」
健太はそう言って、章にまとわりつく高校生のバケモノを章から引き離しにかかった。
時間はない……。
おかっぱ少女は、ものすごい勢いで、章たちに迫っている。
健太は今までに出したことがないほどの力を出して、叫んだ。
「このバケモノ、章から離れやがれ!
オレたちは、お前らみたいにここで死ぬわけにはいかねぇんだ!」
健太の渾身の力で、高校生のバケモノは、章から引き離された。
健太は章の手を取り、章を立たせると、長い廊下を再び走り出した。
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