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美智子が長い廊下を走り抜け、廊下の角を曲がると、ようやく昇降口が見えてきた。
美智子は、この呪われた学園から出ることができるその場所へ全力で走った。
この呪われた学園の外には、自由で安全な場所があると信じて……。
〈 きっと大丈夫よ。
おかっぱ少女は、半沢範子の地縛霊。
この学園から出ていけば、おかっぱ少女は追ってこない。
だから私は、大丈夫。
もう少しだから……。
安全なその場所まではもう少しだから…… 〉
美智子がそう思って、弾む息でラストスパートをかけたとき、美智子の足が絡まり、美智子は前のめりに廊下に倒れた。
美智子は廊下にうつ伏せに倒れながら、背後から迫る悪霊の存在に怯えていた。
ヤツが来る……。
半沢範子の悪霊が……。
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