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でも、九鬼のたくらみを防いだことで、伊波がハドラスとして転生しなくなってしまうということはなくなったので。
オレたちは今まで、生まれ変わるたびに何度も何度もめぐりあってきたんだから、これからもきっとそうなるはずだ。
「今度会うとき……オレたちは、何ていう名前になってるんだろう。っていうか、そもそもどこの国に生まれるかもわからないけど」
「おまえがどんな姿になっていても、俺はまた、必ずおまえを見つける」
そう言ってオレを見つめる伊波の視線は、とてもあったかくて。思わず胸が熱くなった。
「今回はあいつに譲ってやるが、次に会ったときは――覚悟しておけ」
「あ……うん」
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