第一章~はじまりの音~

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私が今日から通うのは『オルフェウス魔法学校』だ。この学校は世界最大の魔法学校で偉大な魔法使いをたくさん出してきた有名校だ。 一応、難関学校で、入学金やら試験やらの入学条件がクリアできなければ入れない。 何故、孤児の私が通えるかと言うと、ライラさんとこの魔法学校の理事長さんが従弟ということで特別に入学許可をいただいたということだ。 さすがの私も、あまり苦労せずに入学してしまったことに、他の生徒の人たちに申し訳なく思うがこれから人一倍頑張ることで、少しは気が紛れるだろう。 自分の世界に入り、なんだかんだ考えているうちに学校に到着した。 威圧的な門は、人が来るのを拒むかのように佇み 白を基調とした校舎は、気品が溢れ まるで、自分だけが取り残された感じに押し潰されそうになる。 「ここがオルフェウス魔法学校……」 まだ門が開いてないようで、たくさんの新入生たちで埋め尽くされている。 今日が入学式ということで皆、親たちと来ている。 親どうし子供どうしが知り合いなのかちらほらとグループになってお互いに称えあったり、世間話をしているのが目につく。 「ライラさんに来てほしかったな。」 ライラさんには幼い子達の世話があるからって私から断っといて、今さら寂しくなるなんて…… 私はペンダントをぎゅっと握りしめ、せっかくの入学式がブルーな気持ちで台無しにならないように気合いを入れ直した。
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