0人が本棚に入れています
本棚に追加
「泣いてるのか?」
「ん……OKしてもらえるなんて思わなかったから……」
「お前、いつから俺の事、好きだったんだ?」
「へへ、当ててみせてよ」
「そうだな……入学式からとか」
「夢見すぎだよ」
「じゃあ、同じクラスになった時からとか」
「はずれ」
「じゃあ、いつだよ?」
「ついさっき。卒業式の後で、武井に告られてフッたでしょ? それ見て好きになった」
「えぇ? 何だよそれ?」
「だってあの女、大っ嫌いだったんだもん! だからスカッとした!」
「……お前、それだけで本当に俺の事、好きになったのか?」
「うん」
「……」
「付き合うの、やめる?」
「いや、似た者同士でいいかもしんない」
「え?」
「俺も、お前が工藤をフッてるのを見て、よしっ!って思った。だからOKしたんだよ」
「……」
「……付き合うの、やめるか?」
「ううん。ふふっ。似た者同士、これから宜しく」
「おう。宜しく」
最初のコメントを投稿しよう!