第1章

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「泣いてるのか?」 「ん……OKしてもらえるなんて思わなかったから……」 「お前、いつから俺の事、好きだったんだ?」 「へへ、当ててみせてよ」 「そうだな……入学式からとか」 「夢見すぎだよ」 「じゃあ、同じクラスになった時からとか」 「はずれ」 「じゃあ、いつだよ?」 「ついさっき。卒業式の後で、武井に告られてフッたでしょ? それ見て好きになった」 「えぇ? 何だよそれ?」 「だってあの女、大っ嫌いだったんだもん! だからスカッとした!」 「……お前、それだけで本当に俺の事、好きになったのか?」 「うん」 「……」 「付き合うの、やめる?」 「いや、似た者同士でいいかもしんない」 「え?」 「俺も、お前が工藤をフッてるのを見て、よしっ!って思った。だからOKしたんだよ」 「……」 「……付き合うの、やめるか?」 「ううん。ふふっ。似た者同士、これから宜しく」 「おう。宜しく」
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