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こんなことを思ったのには訳がある。
私にとってのきっかけが今日のお昼だったから。
クラスの中に、一際格好良くて、一際・・・無愛想な人がいる。
私はその容姿に惹かれはしたものの・・・どうも話しかけづらく、あっさりと諦めた。
そんな彼と、たまたま掃除の当番が一緒になった。
「あ、池田君、今日掃除当番だよ」
「・・・」
当番を忘れていたのか、黙って帰ろうとする彼を呼び止める。
彼はゆっくりと振り向いて私を視界に捕らえる。
・・・そしてそのまま10秒程。痺れを切らしたのは私だった。
「・・・なに、不満?」
「・・・合言葉」
「は?」
そこで、きっかけとなった言葉に出会う。
・・・つい「は?」何て言ってしまった。
だって意味がわからないんだもん。
「・・・合言葉?何それ。・・・あ、ちょっと!」
「・・・」
私が質問をすると、彼はそれにも答えず背中を向けて帰ってしまった。
・・・何の事だったんだろう。
何かの約束?・・・いやいや、そもそも池田君と殆ど話したこと無いし。
てか・・・掃除サボられた。最悪・・・。
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