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リオが語る予定の無い過去設定←
リオは4~5歳の頃にスノーダの町付近に倒れていた所を行商人が発見、保護される。
身体はその歳の子供にしては小柄で痩せ細っており裸足、何処から来たのかは本人も分かっていなかった。
ただ分かっているのは『リオ』という名前と何日も道なりに歩いた事、そして朧げに覚えている自分を置き去りにした両親の去り際の嘲笑う様な笑顔だけだった。
捨て子だと分かった行商人はスノーダの町が経営する保護施設にリオを案内、職員に説明しリオを預ける。
リオは『また捨てられる』という恐怖からか『要らない子』にならない様に施設の仕事を手伝い始め、それはやがて同じ施設の子供達を気遣う気持ちと育ててくれる職員への感謝へと変化、『気が利く』『面倒見が良い』という今のリオになった。
なおリオの姓であるエレスチャルは施設がくれた物で、リオがわざわざ少し髪を伸ばしたままにして結ぶのは保護されてから数ヶ月経過したある日、リオの長い髪を束ねた女性職員が『結ぶと長い髪も似合うね』と言ってくれたからである。
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