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なんとか最後のを一本を食べきった頃。鴻上さんたちの集団は、なんだか盛り上がっていて、それを邪魔するのは悪いなぁ、と思ってた。
チラッと見た瞬間に鴻上さんと視線が合った。
俺たちのテーブルが食べ終わってるのに気づいたみたいで、さっさと荷物を持って俺たちのテーブルに来た。
「食べ終わった?」
「・・・はい。」
喉元に戻って来そうな感触を感じながら、なんとか笑顔を貼りつける。
「じゃ、帰ろう。」
「え?」
「帰らないの?」
「いや、あっちはいいんですか?」
一応、気を使ってさっきまでいた集団に目をやると、こちらのことを気にせず盛り上がっていた。
さっき鴻上さんに声をかけてきた男子生徒以外は。
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