8.俺の隣

9/39
前へ
/381ページ
次へ
「・・・やっぱり・・・泣くほど、嫌か・・・?」 俺の顔を見つめる柊翔が、悲し気に微笑む。 「ち、違うっ!」 柊翔が、必死に言葉にしてくれたのに。俺が、ちゃんと答えなくちゃ。 「し、柊翔、お、俺・・・俺・・・」 どんどん顔が赤くなっていく。 でも、俺が何か言おうとしてるのを、柊翔は真剣な顔で待ってくれてる。 そう、いつだって、ちゃんと待ってくれるんだ。 それに、答えなくちゃ。 「お、俺も、柊翔が好きだっ!」 言い切った! 途端に、恥ずかしさがMAXになって頭が真っ白になる。 「ムキャァァァァッ!」 ・・・奇声をあげて、柊翔にしがみついてしまった・・・。
/381ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2476人が本棚に入れています
本棚に追加